NICK WOOSTER(ニック ウースター)が取り憑かれた夏色とは?

nick wooster白というのは、人間の性格にたとえると、男でも女でも付き合う異性によって行動や生活が変わっていくような自我を持たない人のイメージがある。

断っておきたいのだけれど、自我を持ち合わせていない人を否定するつもりは僕にない。むしろ、何色にでも染まれるという点で適応力が高いだろう。それに、染まったとはいえだれもがまだ余白を残しているものだと思う。

ところで、僕がNICK WOOSTER(ニック ウースター)を見たのは、2年前のピッティでのことだ。彼が会場に現れると各国のカメラマンたちがわーっと周りを囲んだ。

当時僕はよく知らなかったけれど、ニーマン マーカスやバーグドルフ グッドマンのファッションディレクターを歴任した重鎮、その人だった。いまも世界のいたる都市でスナップを撮られ続けている。

その彼が今夏、白靴に取り憑かれているらしい。私物の写真が興味深いが、adidas(アディダス)のスタン スミスやカントリー、ジャック パーセルなどのスニーカーからダービーシューズまで並んでいる。茶色やピンクの靴ひもを通すアクセントはスポーティな要素を軽くするのに参考になる。

また彼のコメントによれば、白靴のどれかをCFDA(Council of Fashion Designers of America)に行くとき、タキシードに合わせることをわるだくみしたようだ。

ニック ウースターという人はタトゥーやカモフラージュのイメージが強くて、白のイメージはあまりないけれど、このスタイルアイコンにしてまだ、余白を残している。

nick woosternick woosternick woosterPhotograph/NICK WOOSTER THE SARTORIALIST