定番ポロシャツ、真夏の三本勝負!LACOSTE × ZANONE、JOHN SMEDLEY × DRUMOHR

john smedley / ジョンスメドレー毎年のことだけれど梅雨が明けて真夏の太陽を感じる前からどこもかしこもセールである。もはや亜熱帯性を帯びた日本の気候だけからすれば、もっと遅らせてもセールスはうまくいくのではと思ったりするわけだけれど、業界には業界の考えがあるのだから僕などが口を挟む問題ではない。かくいう僕もこの間サルヴァトーレ・ピッコロのシャツを買ったっけ。

この季節はポロシャツが重宝する。襟があるので、そのまま一枚でもレストランに行けるし、スーツのドレスダウンにはうってつけと言ってよい。僕は4ブランドのポロシャツを着回しているけれど、当然ながらそれぞれに特徴がある。

まずは、LACOSTE(ラコステ)。定番中の定番にして、傑作中の傑作である。その普遍性に対して世の評価が不動であるように、僕にとっても何十年とマストアイテムであり続けている。フレラコにこだわるのはいまあまりクールとは言えないけれど、僕はフレラコしか着ない。着心地など特徴以前に洗脳されているようなものだから仕方がない。

ZANONE(ザノーネ)は、ラコステの鹿の子編みを感じさせるようなアイスピケという素材を使って独特の清涼感を生み出している。汗を逃がすようなつくりはさらっとしていて気持ちいい。シルエットは細身で洗練されている。自分のなかではラコステに対抗する新定番として位置づけているが、ラコステへの狂信と愛でクロコダイルに一本!

創業1770年というニットメーカーとしては世界最古の歴史を持つDRUMOHR(ドゥルモア)は、その編みの技術が見事に注がれている。袖と身頃のつなぎはすばらしい。が、やや繊細なせいか洗濯とともにくたっとしてくる。スーツのくたりは許容できるけれど、筋肉隆々とはいかないボディの僕には少し気になる。

最後にJOHN SMEDLEY(ジョンス メドレー)。DRUMOHR(ドゥルモア)に遅れること1784年創業というこちらもファインゲージニットメーカーの老舗。自分史のなかで、同ブランドのISISはラコステとともに歩んできた旧友である。襟も袖も長く、身幅もゆったりしていて、決してファッショナブルとは言えない。シーアイランドコットンの着心地は極上というほかないが、着ていてなによりも落ち着く。年齢とともによりフィットしてきたことと、なんともいえない古くささに一本!

ああ、まったく客観的な視点に立たない3本勝負をしてしまった。あえてにしても。ここで挙げた4ブランドは間違いなく逸品である。新しいものが古いものを凌駕する、そういう価値観に変化していくことが僕には必要なのだと、梅雨の晴れ間に思った。そう、年のせいにはしていられない。