オトコを喜ばせる? ポスト彼カジ

united arrows styling editionいまさらながら彼カジがかわいいと思う。女のコのマスキュリンなファッションは好きなほうではないけれど、彼カジとなると俄然親近感が湧く。それもそのはず、かつてニューバランスもコンバースもスタンスミスもロゴ入りのスウェットもオトコのものだった。

そんなメンズアイテムを取り入れている女のコは、オトコの気持ちの理解者に思えてくる。蘊蓄を語っても聞いてくれそうな、そんな気がしてくるのだ。妄想か……。そういえば、昨日小雨がぱらつく中目黒の街をワンピースにM65を肩にひっかけて歩いていた女性がかっこよかった。こういう人が本当に増えたと思う。

ところで、ユナイテッドアローズの2014A/Wのルックブック『U.A.S.E(14)』の配布が始まっている。山本康一郎さんがクリエイティブディレクターということで楽しみにしていた。見てみればこれはセレクトショップのカタログという域を超えて、立派なコンセプトブックだ。

ページを繰るとすぐに、ウィメンズのスタイリングがある。モデルはグレンチェックのコートに白いシャツを着ているが、それはなんと、MP di MASSIMO PIOMBO(エム ピー ディ マッシモ ピオンボ)とSALVATORE PICCOLO(サルバトーレ ピッコロ)というメンズブランドである。

英文コピー(抜粋)には、こうある。

私は男ものを着ていようが、気にしない。
私は私自身であることを絶対忘れない。
なぜなら、シックで柔軟な考えを持ちあわせた洗練された女でありたいから。

僕はとくにジェンダーフリーの思想の持ち主ではないけれど、ファッションはじめ女性の進化は色々と速い。僕が彼カジの女のコはかわいいなどとでれっとしてる間に、彼女たちはいつしかアイデンティティに目覚め成熟した女性へと変貌するのだろう。それは僕にとって嬉しくもあり、怖くもある。

united arrows styling editionPhotograph/UNITED ARROWS